はじめまして

私のブログに目を留めていただき、ありがとうございます。


このブログでは、私が仕事上の経験や個人的に相談を受けてきた経験から、離婚に関する様々なことを綴っていきたいと思います。
日頃は司法書士、行政書士として働いているため、主に法律的な視点でのアドバイスができればいいなと思っています。

 

このブログをはじめようとしたきっかけは、想像以上に多くの方が離婚の問題で悩んでいるんだな、ということを日々実感しているからです。
3組に1組が離婚する時代と言われていますが、離婚を考えている人の割合はもっとずっと高いのかもしれません。


そして、多くの方は、離婚について誰かに相談したいと思っても、なかなか気軽に相談することができずに一人で悩んでしまっています。
また、友人などに相談はできても、ただ愚痴を聞いてもらうだけにしかならず、具体的なアドバイスをもらうことはできない、ということもあります。

 

離婚を決心してすでに気持ちが固まっていて、粛々と手続きを進めたいというのであれば、弁護士に相談するのがベストかもしれません。
ですが、まだそこまでの気持ちには至っていない場合など、いきなり弁護士に相談するのは敷居が高いと感じてしまい、抵抗があるという人も多いです。


そういう人たちに、もっと気軽に離婚の相談ができる場を作りたいと思っています。
まずはブログを通して離婚についての正しい情報を知っていただき、参考にしていただければなと思いました。
顔の見えない相手だからこそ、本音で相談できることもあると思うのです。

 

はたから見たらとても幸せそうに見える夫婦でも、実は深刻な問題を抱えていることもあります。家庭内のことは、外から見ても真実はわからないものだと感じます。
誰にも相談できず、苦しい思いを一人で抱えているだけでは、残念ながら事態はなかなか好転しません。

 

ある相談者の方は、夫の暴言や女性問題などがあったことから10年以上離婚したいと思い続けながらも、離婚に対する漠然としたマイナスイメージや不安があり、何も行動を起こせずにいたとのことでした。
10年以上、ずっと鬱々とした気持ちを抱えたまま、心の通わない夫と仮面夫婦の生活を続けていて、最後に心から笑ったのがいつだったか思い出せないほどだと言っていました。
実際、そのときの彼女は表情も乏しく、心を押し殺して生きているような印象を受けました。

その方は、アドバイスを重ねた結果、離婚後の生活を具体的にシミュレーションしていき、着実に準備をしたうえで最終的には離婚しました。
そして、離婚後に生活が落ち着いた後、ようやく心から笑えるようになったそうです。
お子さんからも、「お母さん、明るくなったね」といわれ、離婚してからのほうが親子関係も良好になったそうです。


「子供のためと思って我慢していたのに、皮肉なものですよね」と吹っ切れた表情で話す彼女は、最初に相談に来られた時とは別人のように生き生きとしていました。
その姿を見て、彼女にとってはこれが正しい結論だったんだな、と私まで幸せな気持ちになりました。

 

もちろん夫婦関係が修復できるのであれば、それに越したことはありません。
修復できる可能性があるうちは、そのための努力をすることは大切だと思います。
一時的な感情で離婚という結論を出してしまうことは、避けるべきです。
ですが、夫婦関係は相手があってのものです。自分一人がいくら努力してもどうにもならない状況というのも残念ながら往々にしてあります。
もう修復できる段階はとっくに過ぎてしまっている、ということも多いのです。
それであれば、お互いの未来を考えたとき、離婚するという選択肢があってもよいのではないでしょうか。

 

そのような状態であっても離婚しないのは、離婚についての正しい知識がないために漠然とした不安を抱えていたり、離婚に過度なマイナスイメージを持ち、自分は離婚したら生活していけないと思い込んでいるケースもあります。

 

相手が離婚に応じてくれるはずがない、と思っていて、離婚をする方法はないとあきらめてしまっている方もいます。もちろんそれぞれの事案によりますが、離婚できる見込みがある場合も多いので、やはりまずは正しい知識を持つことが必要です。

 

その一方で、離婚についての正しい知識を持たないまま、一時的な感情に任せて離婚をしてしまい、後悔してしまうケースもあります。
離婚そのものを後悔することもあれば、自分や子供にとって不利な条件で離婚してしまったことを後悔することもあります。
離婚は自分にとっても子供にとっても人生における重大な出来事ですから、安易な気持ちで決めてしまうべきではないと思います。

 

私の願いは、離婚について正しい情報を知ったうえで、自分や家族の今後について、真剣に冷静に考えて、自分たちにとってのベストな結論を出していただくことです。

そのために、私が経験してきたことをできるだけわかりやすい言葉で発信し、よりよい判断をするためのお力になれたらと思っています。
長文をお読みいただき、ありがとうございました。

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